最終話
あなたと私の吐息。
たまらず
切なく漏れた。
自分のものじゃないみたい
艶かしく甘ったるい喘ぎ。
あなたを掻き立ててる。
重ね合わせた肌
しっとりと汗ばんでる。
二人の差し迫った息遣い
ただ部屋に響いて。
背中に爪を立て
あなたが揺れるたび
快楽の波に溺れる。
何度こうして
抱いて
何度こうして
抱かれて
くちびるが触れるたび
指先が絡むたびに
頭の先から足の先まで
駆け抜ける。
気持ちよくて満たされて
時には襲う
痛く鋭い
快感。
私が確かな愛情を感じる
あなたの好きなトコ
達したあと。
首筋に
鎖骨に
太腿に
口づけの跡
つけられてた。
確かな
夢の跡。
愛おしげな顔して
私の髪を撫でる顔、
眠る前のキス。
腕枕と
絡めた体
あなたの熱い体が
ほかほか暖かい。
少し眠って
また愛を確かめ
あなたは私に刻むこむように
幾度も抱きしめ一つになりたがる。
口に含む、甘く噛む。
舌で這わせて、私をよろこばせ
苦しそうで
気持ち良さそうで
嬉しそうで。
愛とか
好きとか
届く
満たされる。
深い場所まで
深く
深く
繋がる。
奪い取った快感が
さらに
私を高揚させる。
他の
手に入れた
私のものになった。
次は誰を私のものに
しようかしら。
おわり
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