第5話 本気になってしまった

 軽く考えていた。

 夢中になるとは思わなかった。


 休日が嫌いになった。


 だって康一は家にいるのだ。


 私が顔も知らない奥さんの居る家に康一は何くわぬ顔で家庭が大事なふりして生活をしているんだ。


 私との熱い愛撫を奥さんに知られることなく家庭で良い夫を演じていることだろう。

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