シスコン過ぎる俺のターン
第20話 なんか、あの件は解決しました
最愛の妹の
想いを伝えてから、人生が変わった。
もちろん恋人としてなりたいとか
女の子としてとかそんな好きは
言っていないが、大事にしていると伝えた。
はっきりと!勢いなのが、少し情けないが。
そんな絡み合った事を解決して
4月3のこと。屋上でいつものように
ベンチに隣り合って昼食の時刻。
白いロリ――コホン。純白の長く腰まで伸ばさせた髪は風で揺れ流れる。
そして、高校2年になるのに
見た目は女子小学生と疑いのない容赦と
体形。それを言えばその人は
どうなるか分からない・・・物理的に。
去年にアニメやゲームなど話が合って
自然と友人となった、まるで必然のようで。
「聞いてくれ!今日の
天使を越えたんだ!なにがって?混乱
しているだろうけど、最近ゲームや
テレビとかよく一緒に観るようになって
それで――」
「はい、ストップ!シスコンブーストは
永遠に失った!」
そんないつものようにバカなやりとりして
いた色々あったけど、まさしく平和。
この友人は
で唯一の親友。
「まぁ、唯悧と仲良くなったのは、
きっと高野とショピングモールの
特訓のおかげだろうなぁ、たぶん。」
前に唯悧と距離が出来てしまいそれを
高野に相談するとわたしが妹になって
擬似デートをすることになった。
擬似デートって、偽のデート言葉がわるいよな今、考えると。
デートって、兄妹の買い物とか遊びに出ていくには適当ではないしツッコミが
出来なかったのは、唯悧の事を考えて
しまったからあまり正常じゃなかった
だろう。だけど、今は完全に正常。
「特訓・・・ねぇ、由布よかったら
また・・・その特訓しない。」
「ごめん、今日はすぐに帰って唯悧と
アニメ観賞会する約束しているんだ。」
「そうなんだ。本当に仲良くなって
このシスコン!でっ、土日は?」
「あっーごめん。その2日も唯悧と
買い物してゲーセンで遊んで本を買って
唯悧の勉強を付き合わないと
いけないんだ。」
「・・・じゃ、じゃあ空いている日は?」
頬をぴくぴくと、ぎこちなく揺れながら
尋ねてくる高野。
「う~ん、わるぃ。空いているのは
当分ないかな。」
脳内スケジュールを確認し唯悧と
楽しい毎日という非常に重要な事で
埋め尽くされ空いていないこと確認終了。
「わるい、どの日も駄目のようだった。
あっ、でも学校の時ならいつでも
付き合うぜ!」
親友の頼みに恩など返さなければ
いけないのがある!・・・だけど、
唯悧と一緒にいられる夢のような日々と
天秤したら、外側から親友の恩をポイと
捨てて完全勝利に導いてしまったのだ。
これは、仕方ない。恩を返すのは他にも
いくらでも、あるだろう。
無視せずに模索していけばいい。
「・・・・・ほうほう、なるほど。
理由はなんだねチミ。うん?」
笑顔が変わらないがベクトルがちがう。
そう警鐘を鳴る俺の深層に眠るなにかが
危険だと叫んで。
だが、本音を隠すのはもうやめたと
決意したのだ。想いを伝えれず唯悧と
距離が出来てしまったのだ。
だからこそ、些細な小さなことでも
濁したり誤魔化したりなんて
しないと決意したのだ。
「・・・ゆ、唯悧といることが
大事なんだ。いつまでこの関係が続くか
わからない。だからこそ、いっときも
離れたくない!だからどんなことでも
いると決めたんだ。・・・だから
ごめん!本当にごめん!!」
弁当をベンチの上に置き正面に会うように
した俺はせめて、誠心誠意の想いを込めて
頭を下げる。
「い、いいよ、たしかに妹さんは
大事だよね。とくに由布の場合は・・・
家族が離婚してから、離れていたわけ
3年間も離れていたからねぇ」
「・・・・・・」
そう俺が小学生5年のときに、二つ下の
唯悧とは、親の都合により離れて
しまった。ラインなどで、連絡は
していた。そして3年が経ち
父親が育児放棄したことで、
母親が引き取った。
久しぶりの再会をした唯悧の姿は――
これ以上は思い起こすのはやめておこう。
怒りが沸々とするだけで、
もう終わったのだから。そう今は
高野のことだ。3年間も会っていない事で
ここまで気を使ってくれる
優しい・・・本当に優しい友人に
今日ぐらいは付き合おうと口を開こうと
すると先に高野が元気なボイスで
提案をする。
「あっ、お互い納得できることをわたし
思い浮かべた!」
「お互い納得って、そんなことが」
「うん。ハァー、まったく頭がいいけど
肝心なときには頭がわるい由布なら
ともかく、わたしがいなかったら
良心の呵責で苛まれる日々になったんだから、ありがたく思ってよねぇ♪」
ウインクをする高野。あまりにも自然で
可愛いので、これ絶対練習とかしたなぁ
そう思い浮かべながら、苦笑することに
選択した。高野は手応えがなく
あ、あれ?とかそんな表情をするが
それは、刹那ですぐ解説する。
「つまり・・・わたしが由布の家に
行けばいいんだよ。そうすれば
由布とわたしの悩みは解決し
妹さんも大好きなお兄ちゃんと話せ
一石二鳥でしょう!」
俺の家に上がりそこで、ゲームするなり
アニメ観るなりできる。なるほど、
唯悧が若干、不満そうにするが
納得だ!お互いに。
「まさか、高野がこんなアイデアを
思い付くなんて流石だ!
・・・・・でも、ひとつ訂正すると頭が
わるいって、高野の方が成績が
わるいだろ。俺は上の中か上だし」
あり得るとしたら、スポーツとかゲームとか
アニメの知識などでは高野が知識あり
逆に学問などは、俺の法が圧倒的にいい。
「ほら、こんな失礼な所をあるんだから
気を付けたほうがいいよ。
他の人にしたら、飴と鞭が激しいと
勘違いするんだから、本当に。
それで、どうする?わたしのアイデア」
嘆息して、問いを待つ姿勢の高野。
「・・・それは、決まっているよ―――」
俺の問いに高野は、笑顔でジャンプした。
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