好きになったのが実の妹だからこそこの気持ちは嘘をつく
立花戦
二人は、想いをうまく伝えれない
第1話 妹が大好きな兄は偽る
俺は・・・実の妹を好きになっていた。
この抱く想いは普通に考えれば――
異常で意味嫌われるだろう。
そんなことは
俺もそう判断能力はあってそう思っている。
(それは重々に理解している・・・
もし、この抱く感情が捨てる機会が
あったとして・・・それができるとしたら
俺はこの苦しく切ないこの想いを
絶対に捨てるつもりは、ない!)
俺は実妹の属性なら好きではなく、
一人の実妹が好きになった。
でもこの気持ち幾度も
一喜一憂したことなど何度もある。
だけどそれ以上に・・・
ここまで強く想うことを今までなかった。
あるだろうか、
純粋に相手に幸せになってほしくて
気づけば行動し後から考えが。
自分でも形容しがたい多幸感がある
笑顔や楽しそうなのを見るだけで
嬉しくて幸せで仕方ないのを。
それがたとえ、俺と決別して
永遠に話が出来ないほど関係が修復が不可能
になろうが、
世界一に幸せになってほしい・・・
そう願うほどに好きになったことが!
(世界一、大好きだ!って叫びたい・・・
そして、想いを伝えたい。
でも客観視したら間違っていて
気持ちわるいのだ。
だけど・・・俺のこの気持ちは尊いって、
感情的な俺はそう強く主張している。
理論的な俺はそれを決して認めず否定する。
そんな熱意と冷静の板挟みで苦しくなる。
かけがえのない大事な妹だからこそ
・・・この感情は表に出さずに
封印した。
恋よりも面倒見がいい
兄として選んだんだ!)
救いようのない恋はいくらでもあり、
その一つが俺の恋も入るだろう。
そう考えれば諦めがつくものだ。
そして世界に相思相愛なのは極端に少ない。
その可能性は天文学的に低く、
それが兄妹だとなおさら。
そして、その低い確率に俺にはない。
いや、そもそもいないのだろう兄妹だと。
高校生にして、この強い恋慕を抱く
想いと一緒に棄てた。
だけど、せめてこの感情だけは・・・
これだけは、大事に忘れず残して置こうと
強く深く決意した。
宝石よりも大事な宝物。
・・・・・そして、明日が訪れ
いつもの平日の朝の居間。
俺はすぐに洗顔を早く済ませると朝食の
準備をする。
妹がやってきて定位置となる
椅子に座り二度寝を始める。
(妹は、リビングで背もたれに微睡む姿を
絵画にすればその絵には、ルーブル美術館で
飾れば最も人気になるのは
疑いなきことだな。うん。)
俺はキッチンで朝食の調理をしながら
時々、妹の顔を見ては、癒されていく。
世界一かわいい妹。
中学2年の小柄で幻想的で天使の美少女。
長い黒髪は美しく今は目を閉じているが
大きく透き通った黒曜石のような・・・
(否!宝石よりも綺麗な瞳だ!)
肌は白く、雪と間違うぐらいにと、
形容してもいいほど綺麗。
うん、やはり世界一のいや、
宇宙一の美少女だ。
いつまでも見てみたい気持ちになるが
それを抗う。そうしないと
片想いを気づかれる。他にもあるけど・・・
皿を持ってテーブルに置き声を掛ける。
「ほら唯悧!
朝食ができたぞ。」
すると天使は、微睡んでいた目を
開き目覚める。
「う~ん、お兄ちゃん・・・おはよう!」
目を擦りながら上目遣いでの挨拶。
くっ、なんて威力なんだ!?
だが、しどろもどろや慌てたりして
この感情を気付かれないようにせねば!
いつもの一般的な兄らしく振る舞うのだ。
「ああ、おはよう。
でも、これ二回目だぞ唯悧」
「えへへ、そうだった?」
「そうだぞ。
また、夜更かしか?ほどほどにしろよ。
寝不足は肌に悪いしせっかくの綺麗な肌
なんだからなぁ」
「・・・・・・」
唯悧は、口を開き驚いていた。
そして唯悧はうつむき始めて・・・
(しまったー!?
勢いで綺麗とか言って気持ち悪がられたか?
どどどど、どうしよう。
そうなったら距離が出来て離れていき
日常は重たい空気と嫌悪感で溢れた場所へと
・・・・・そうなったらどうしよう)
「・・・心配してくれて、ありがとう。
お兄ちゃん、気をつけるね」
一体どんな気持ちで感謝されたか
分からないが最悪な事態にならなくて
よかった。
それと、笑顔最高!!
妹は笑顔を控えめから、
太陽のように照らす笑みで見上げる。
「それよりお兄ちゃん早く食べよう」
「あ、ああ。・・・そうだな」
いつまでも俺が立っていると食べれないか。
運び終わっているので
向かい席に座りお互い両手を合わせる。
「「いただきます」」
そしていつもの朝食と談笑を告げるための
言葉を口にするのだった。
今日の献立は
目玉焼き、レタス、キノコ味噌汁、白米の
シンプルオブ定番だ。
作るのは基本的に俺で、
妹は料理はときどきするぐらいで
その時の一緒に作ったときは
ドギマギしていて大変だった。
至近距離だし、羨望の眼差しで本当に
大変だった。
この時、これほど時を止まれよ!っと
強く懇願したことはないほどだ。
叶えられず神に怨むほどで・・幸せだった。
容姿端麗の唯悧は最初に口に運ぶのは
味噌汁。
この順序は最近、知った情報だ。
「ハァー・・・しめじを出汁にした
この味、落ち着いていて・・おいしい」
「そう喜んでくれてると嬉しいよ。
あっ!ちなみにキノコは、
低カロリーで食物繊維が多いから
ダイエットにいいし
それに味噌に含まれるのは
イソフラボン呼ばれる成分があって、
その一部に抗酸化作用により美肌などの
効果があるから唯悧には・・・
あー年頃の女の子にいいと
考えていたんだよ」
あ、危うく熱く語っている内に
勢いで唯悧のためとか
言ってしまう所だったぜ。
危ない、危ない。
もちろん本音は唯悧のために
美肌とかそんな効果をあるのを
調べまくった。
それは、置いといてどんな反応というと。
唯悧の笑顔度がどんどん
上がっていく。そしてものスゴいスピードで
後ろに向く。
ど、どうしたのだろう?
顔を凝視したか、美容効果の熱弁か?
その怪訝な視線を感じたのか答える。
「な、なんだか後ろ向きで
食事したくなったなぁ」
「な、なにその特殊すぎる食事方々!?」
どうしたのだろうそんなことを・・・
はっ!
もしかして俺の顔を見たくないとか
そんな理由ではないだろうか?
「・・・・・」
「・・・?
お兄ちゃんどうし――
お兄ちゃん!どうしたの
暗い顔で食事して!?」
上を向けるとオーバーなほど驚く天使。
驚く顔もすこぶる可愛い。
でも、そう心配そうにされると
いますぐ何とかしたくなるから
落ち込んだ気持ちを捨て笑顔を向ける。
「そんなことないさ。
一人のときはいつもこの顔だからね」
「・・・一人って、今わたしと
一緒に食事なんだけど」
しまった!悲しませてしまった。
心配されまいと本音と一緒に
言ってしまったのが失敗した。
ち、違うんだそう意味じゃなくて・・・
くそ!
いつも学校では一人で食事するからか。
いや、関係ないか・・・関係あるか?
いやいや、そんなことより
想い人が暗い顔をさせてどうするんだよ俺!
「そんなことない!
一緒に唯悧と食事が出来て幸せだよ。
いつまでもずっとにこの生活が
続けたいって密かに想っているんだ!」
「・・・お兄ちゃん」
し、しまった。
これは、本当に失敗した。
密かに想っているって何?
これ、ほぼ求婚みたいな台詞じゃねぇか!?
ち、違う飛躍しすぎだ。
唯悧は、顔を徐々に赤くなっていく。
あれ?思った反応とは違うのだけど?
「お兄ちゃんわたし先にいくから!?」
大声でそう言うか走るのが早いか
カバンを持って行く。
一人になった俺は嘆息。
「・・・やってしまったよ。
アウトだなこれ。
まさか嫌悪感じゃなくて・・・
怒るなんてなぁ。
そりゃあ、怒るよな。
なに本音を言っているんだ俺は」
そして暫くし落ち込み高校に向かう。
昨日の休日から月曜日を訪れる日よりも
あの発言が一番に沈鬱になるのだった。
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