あんゆの詩

黒楠孝

あんゆの詩

 作:北見悠平


 フッフールの背中に乗って

 草原、森林、砂漠、雪山を渡る

 最後には年輪の真ん中に還ろう

 麒麟はどっかに置いてきたけど


 誰も彼もが下手な芝居を打っている

 二束三文で売り渡されたパスポート

 死にかけの記憶喪失患者が

 こっちの僕と一緒に虹を架けてる


 どうしようもないこんな詩でも

 笑ってくれる人はいるらしい

 どうしようもないこんな僕でも

 笑ってくれる人がいるらしい


 そうですね

 そういうことにしておきます

 手には大根の二刀流

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