22
青年はカイに
「危ないやないかっ!」
青年は悔しそうにチッと舌打ちする。対してカイはプンスカと少し怒っている。
「女の子にそんなことしたらアカンで!」
「…当たろうが、避けようが、俺の知ったことではない」
「そんなこと言わんと…。っていうかなんでそんな拒否ってくるんよ!?」
「うるさいから」
「そんなんずっと前からやん?」
カイはケラケラと
「…寄るな」
「なんでや?」
「馬鹿がうつる」
「馬鹿は感染症ちゃうぞ!うつるモンやったらとっくのむかしに兄貴は馬鹿になっとるわ!」
カイはどこか
「貴様…、言ったな?」
腹の底から発せられる、低くドスの利いた
「失せろ」
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