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    98話にてチーズを、99話にてだるまの語を目にしていたので、なんとなく繋がりそうで、すっと読むことができました。

    『抱卵の徒』では歩き続ける青年が描かれていましたが、今回は“俺”が無限の夢幻ともいえる空間を走り続ける描写が印象的です。
    特に後半は、こちらも頭蓋のなかがミルクでいっぱいになりそうでした。

    どこかしら壊れ、また失くしたままの車と“俺”がそれでもアクセルを開き続ける、その末がどこかにあるのだとしたら、見届けてみたいような気もしました。

    そして、短い不思議な話、200話到達おめでとうございます。
    安良巻さんの蒐集する月のかけらや不思議な玩具、見知らぬ国の小話など、その各編を見せていただけることが、当方ひとつの楽しみです。ありがとうございます。

    作者からの返信

    いつも本当にありがとうございます。チーズとだるまは、きちんと意図したようなしてないような、自分でも曖昧な感じなのですが、それでも読み取って頂けて恐縮です。
    木子様のかけて下さるお言葉、そして何よりものされる数多の作にいつも励まされ心癒されております。
    狭い部屋の薄暗がりに数ばかり増えてゆく怪しい品々ですが、今後ともよろしくお願いいたします…。