キミが此処ここに居たこと。

 キミを大好きだったこと。


 なかったことには出来ないよ。


 時の河は、ぜんぶをぬぐい去ろうとするけれど。

 忘れてしまいたくないから。


 僕は物語を、うたうんだ。




【跡】




 キミがここに居た

 確かなあかし

 今も胸に抱いて


 想い出を

 物語に

 えがきだす


 つかの間の記憶でも

 幻ではなく真実だったと



 とどまることなき

 時流の中で

 繰り返される

 出会いと別れ


 そのすべて

 おぼえることは出来なくとも



 キミが通りすぎた足跡は

 僕の中にのこっているよ




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