星への祈り

 

「人は死んでしまったら、忘れられていくだけなんですね」


「だから人間は、星の光を残すんですよ。


 人が死ぬと、魂は地の底で久遠の眠りに就くけれど、

 命の火を燈し続けていた生命力は天に高く昇り、そこで星の火ををともします。


 だから星は、亡くなった方々からの贈り物なんですよ」


(talk:Eisya&Ryulaio)




【星への祈り】




 いにしえより


 時の限りを終えた

 ひとの

 命の炎のカケラは


 天へと昇り

 星の灯を

 ひとつとも



 遥かな時代

 ひとを愛した世界が

 奇跡の炎を

 ひとに与えた


 ゆえに、ひとは

 流れる星に願いを託す


 遠い過去の

 愛しき誰かを想い見て



 星が願いを叶えると

 伝えられる

 これがいわれ


 世界の始まりのとき

 交わされた

 星への祈りの約定






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