第11話 真実
タイムラインは一つということはゆるぎない理論である。
時に西暦25××年
時間を移動する技術が発明された。
あくまでも動物実験においてである。
ただ戻ってくるすべは無いので、行ったきり、ただ現在から実態が消えただけでしかない。
こうして生物が現在から移動させる技術は確認された。
しかし人間そのものを移動させる段階に移行するじきであったのだが・・・これに関しては賛否議論をよんだ。
しかし科学者達は、あきらめなかった。
別の場所にもう一つゲートを造り、そこへ送り込む事を計画したのだが・・・
世論の反発を跳ね除け志願した人間を使った実験を実行した。
カウントダウンが始まった、3・2・1・・・GO
確かに現在から彼は姿を消した・・・しかし戻ってはこなかったのだ、何時間たっても、何ヶ月たっても・・・
その実験に志願した人物は、一体どうなってしまったのか?議論は続いた。
2回目の実験においては、生命確認装置と、時空通信が可能な通信機を持たせた。
常に志願者の生命の状況をモニターするためである。
そして、2回目の実験の幕が下りた!
生体反応はしばらく届いていた、同時に映像も合間合間に送ってくるのだが
徐々に生体反応が弱くなっていく、そして微弱になり・・・最終映像を送信してきた。
バッテリーは余裕であるはずなのに、到着地点における映像はえられず、生体反応もそこで途絶えた。
最終映像は・・・機器を装着した志願者の姿はすでになかったのである・・・人間そして機械・・・消滅!
2名の犠牲の後も数回実験が行われたが結果は一緒であった。
タイムラインは一つ、移動手段が発見されても、過去の歴史が改ざんされていない理由であったのである。
消滅、存在しないものは存在できない・・・ゆえに消滅・・・・・・・・・・
その後実験は中止され、時間移動への興味は失われていったのである。
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