第11話 テラリウム
愛も覚めやらず
時も覚めやらず
目覚めももう訪れないのなら
あの人の枕もとに小さな花となって
鉢植えや花瓶に咲いて
良い香りを漂わせるために
この生命の終わりにつくの
何も無い暗い世界を終えて
小さな花になって
新しい人に目覚めを贈るの
世界が回る時に私が
どこかで息を継げるように
新しい人に生命を託すの
小さな花になり
目覚めを永久に止めるの
そうして種を紡ぎ新しい
息吹とともに大地へ帰るわ
闇を消して太陽を仰ぐ為に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます