第63話 回避と力
程なくして、北の国が日本に宣戦布告していくるという情報が流れた。
ネット社会の便利さが、事前に話し合いの場がもたれ、どうにか回避できた。
かすみの歴史なら、こここで戦争がおこっていたはずだが、
ひとつの歴史が変わったと言える。
もちろん諸外国からは、「金の力」と悪く言われたが・・・
「かすみ」
「何?お兄ちゃん」
「朝鮮半島の南北の国は、ひとつになるのか?」
「私の時代の歴史では、ひとつになるよ」
「いつ?」
「これはばらしてもいいと思うけど、お兄ちゃんが死んだ後」
「そっか・・・」
いいのか悪いのかわからない。
でも、それで団結するのならいいだろう・
「お兄ちゃん」
「何?」
「痛かった?」
「何が?」
「この前、叩いちゃったから」
「まだ、気にしてたの?」
「うん」
「大丈夫だよ」
「ありがとう」
意外と、気に病む子かもしれない・
今更だけど・・・
戦争は回避出来た。
問題は地震により、日本が分断される。
「かすみ、僕はどうすればいい?」
「正直、お兄ちゃんが日本に帰っても、役に立たない」
悪かったな。
「なので、ここにいて」
「アメリカに?」
「うん、日本はこの国が助けてくれるから・・・」
未だに、アメリカの手のひらで生活してるんだな。
「お兄ちゃん、そんなことより任務を忘れないでね」
「未来を救う?」
「うん。あの水だけの惑星を救えるのは、お兄ちゃんだけだから」
その理由がわからない。
「お兄ちゃん、私には後ふたつの力があるよね?」
「うん」
「そのうちのひとつを、近々見せるわ」
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