静謐、潜むは衝動の影

退屈な毎日に飽き飽きして

赤点だらけの日常に嫌気が差して

刺激的な生活を熱望して

……結局、ワイドショーを見ているんだ


かと言って何もする気はなくて

ぬるま湯に浸かっては溺れていく

感情の振幅は平坦になって

消えることばかりを願ってるけど


そんな勇気もないのは

ぼくの強さが足りないだけ

生きづらい世界で 必死にもがいている


変われる未来が そこにあるなら

どれだけでも手を伸ばしてみせる

恐れてた自分の背中を押せばいい

今日の失敗が明日は

かけがえのない思い出になって

十年後の夏の終わり 変わらない寂寞の想い

入道雲に溶けて いつかは

消え去ってしまうけど

忘れないでいて あの日の手の温もりを



やるせない 疑問符だらけの

自分と決別して 楽になりたいんだ


だからってヒーローにはなれそうにもなくて

六畳一間の幸せを願っている

錆びついたバイクに乗って走りだすんだ

行く宛もないまま がむしゃらに進みたいけど


そんな勇気もないのは

ぼくの覚悟が足りないだけ?

見つからない答えを必死に探している


変わらぬ想いが そこにあるなら

心の奥まで 貫いてみせる

譲れないものなら 護り通せばいい

今日の敗北が明日は

変わらない栄光になって

この人生の通過点 繋がって曲線を紡ぎ

交わって絡まって 遂に全てを描き出す

憶えていて きみはひとりじゃないから



つまり結局最後に 全てを決めるのは自分だけ

生きづらい世界を 必死に変えていこう

さあ


世界の全てに終わりが来るなら

その先にはきっと はじまりがある

そうやって人生を 積み重ねればいい

今日の休息が明日は

みなぎってく活力になって

この宇宙の中心点 静謐は混沌を湛え

衝動が爆発して 遂に弾けてしまうけど

忘れないでいて ぼくらがここにいたってこと

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