茨の森
近くて遠い
見えないどこか
かすかに聞こえた
誰かの声
僕はドアを開け 森を出た
長く閉ざした いばらの森
もう ここから出ないと
もう 何度も決めたのに
身を切り裂く痛み
気にも止めずに たどった
そこに居たのは 君で
優しい声と
とても悲しい声で
ただただ 歌っていた
儚くてつたない
もどかしいほど
かすかにこぼした
君の歌声
僕は 何も出来ず
閉ざしたドアは開かない
もう 何も聞かない
もう 誰も見ないと決めていた
身を切り裂く痛み
耐えて君は ここに来た
そこに居たのは 僕で
茨の森の中
ずっと1人
古びたベットで
ただただ 眠っていた
儚くてつたない
もどかしいほど
かすかにこぼした
君の泣き声
僕は瞳を開け 目が覚めた
長く閉ざした 深い眠り
もう 何も見たくない
そう ずっと決めたのに
僕は君を見つけ
君は僕に気づいた
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