『恋歌』 朝井まかて

24歳で没した樋口一葉(E号券 現行五千円札)こと

ヒ夏の師匠 中島歌子の噺


一葉の姉弟子 花圃の視点と、師匠歌子の視点で描かれる。

史実と創作が巧妙に入り混じっていて、

全て事実かと錯覚させられる


病床の歌子は「(私が)もう死んでいると思って?」と

萩の舎 二才媛の生き残り 花圃に微笑みかける


作中、ハタから視ると、幸福→大不幸→大幸福を辿る歌子だが、

当の本人は、どのように想い、感じていたのか?

――――――――――――――

坪内逍遙の小説を読んで「これなら私にも書ける!」と思い立って、

金目当てで本当に書き上げてしまう花圃や

武人顔負けの胆力と気概を持ち、商才まである歌子の母。

そして、愛犬 獅子丸が可愛い。


前作ドタバタコメディ『ぬけまいる』とは真逆の残忍暴虐シリアス描写

まかて先生... 凄すぎる...

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