書けないんですけど、愚痴ってもいいですか。

第1話 更新停止→ほぼ死亡しかし絶息してはいない模様

　未来の私よ、いま、どうしていますか。

　書けてますか？

　あ、最初っから重々しくて、ごめんよ。

　でも、訊きたいのは、それだけなんだ。

　休職してたときも書けなかったよね。せっかく時間が自由に使えるのに、なんで書けないのか、悩んで考えて、苦しかったよね。

　物語が動かなかった。

　言葉が浮かばなかった。

　登場人物たち（みんな）の口にする声が聞こえなかった。

　だから、文章を紡げなかった。

　今もそう。

　キーボードの上に置いた指が、行く先を探して彷徨う。

　──あれ、この子って、どんな子だった？

　それすらも、分からなくなる。

　聞こえない。

　見えてこない。

　みんなの動く姿が。喋る様子が。なにも。なんにも。

　これって、生きてないよね。

　でも、死んでるの？

　まさか。

　生きてない……でも、死んでもいない。

　ほぼ、死んでるとしても。

　みんなのいる世界から弾き出されたみたいだ。

　いつでも、会いに行けたのに。

　扉が閉ざされてしまった。

　扉？

　そもそも、それは、どこにあったのか。

　……思い出すまで、なんか楽しいこと、してよう。

　もう一度、見つけるまで、ほかの楽しいことを。

　忘れたままになるかもしれないけど、せめて、消さないでいようか。

　ああ、時間を決めて公開できていた頃が懐かしい。

　あれ、現在の自分から見ると奇跡だよなぁ。

　……もどりたい……。