134_今日が特別な日でない人たち
微笑ましい子供を引き連れた家族と
付き合いたての初々しいカップルと
いつも一緒で打ち解けられる友人と
相手の事が分かり切ってる老夫婦と
みんながみんなこの特別な日を楽しんでいる
これが世間がいう普通の過ごし方なんだろう
私は今日もなんでもなく仕事をこなしている
帰る頃にはもう日付は変わっているのだろう
特別な日を過ごしてみたい気持ちはもちろん
あるけれど抜けるわけにはいかないんだよな
こんな日だから人も多いしトラブルも多い
彼らは私たちをどんな目で見てるのだろう
可哀想にだとか哀れんだ目で見てるのかな
でも私達がいなかったらこの特別な日が
特別な日にできないんだと言い聞かせて
そうやって何度も自分を騙してるのかも
なんて今日はなんでもない日として処理してる
いやなんでもない日って言ったら特別視してる
だから今日は普通の日
いつも通りの日なんだ
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