第88話 Special mission

Kieth「Haru」


Haru「久しぶり」


Kieth「お前、はじめとは別人だな


いい意味でだぞ


なんていうか眠っていたハートが


動き出したな」


Haru「なんだよ、それ」


Kieth「ははは


そのまんまの意味だよ」





Haru「俺まだ帰れない」


Kieth「どうしてだ?」


Haru「3.5次元世界を封印する


それが終わったら帰る」





Kieth「Lailの読みどおりだな


あの世界を封印できるのは


お前しかいない


お前の頭脳レベルはずば抜けてるからな」


Haru「当たり前だ」





Rei「Haruが残るなら私も残る」


Miia「Rei.....


でもそうね、それがいいのかもしれない


それに.....」


Rei「それに?」





Miia「今だから言えるけど


Reiのもともとの転生先は


兵庫ではなく京都の貴宝寺なの......」


Rei「えっ、貴宝......寺......?」





Miia 「そうなの


私が設定先を間違えてしまったの


ごめんなさい


そのせいで大変な思いをしたと思うから」


Rei「だからかな


ずっと違和感があったの」


Miia「きっとそうだと思う


ごめんなさい」





Rei「ううん


そのお陰で色んな経験ができたから」


Miia 「今からあなたとHaruの


転生先を京都の貴宝寺に変更するわ」


Haru「そんなことできるのか?」





Kieth「今回は特別missionがあるから


Lailの許可がおりてる」


Rei「私とHaruは兄弟として


転生するの?」


Miia「違うわ、夫婦としてよ」





Haru「えっ、夫.....婦.....」


Kieth「そうだ、片割れだからな


何びっくりしてるんだよ」


Rei「Haruくんと夫婦.....」





Miia「今からあなたたちを


特別転生者から普通転生者に


設定を変更にするわ」


Rei「普通転生者?」


Kieth「そうだ


普通転生者と同じように


亡くなるまでこの世界で過ごすんだ


だから最後はDimension Elavatorには


乗らない」


Haru「亡くなるまで.....」





Miia「Rei、あなたはじめに


私に言ってたでしょ、普通がいいって


普通に恋をして、普通に結婚をして


一生を終える


それが叶うのよ」


Rei「それが叶うんだね、私」


Miia「そうよ、良かったわね」


Kieth「あとは頼んだぞ、Haru」


Haru「分かってるよ」


Kieth「じゃあ、俺たちは


司令センターに帰るか」


Miia「そうね」







ウィーン


Dimension Elavatorの中


ふふふ


Kieth「何笑ってるんだ?」  


Miia「将来二人に子供ができるから


貴宝寺の跡継ぎ問題も


無事に解決できるなって思って」





Kieth「そうだったな


君の特殊能力は未来が見えるんだったな


それにしてもあのHaruが結婚だぞ


将来はパパになるんだぞ


信じられるか?」


Miia「ほんとね」



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