Reincarnationー1000年の時を経て

Yasuko ☆

第1話 5次元世界から Rito side

時は、2200年


場所は、5次元世界


上を見上げると、そこは6次元世界


キラキラと輝いている、眩しい


憧れの世界





さぁ、次はどの次元に転生するのだろうか





できれば、呼吸がしやすくて


体が楽な場所を希望





ということで6次元希望


できれば降りたくない


せめて4次元で


3次元は.....


3次元は.....


負担が大きすぎる





あくまでも希望


決定権などない


もうすぐDimension Migration Gathering


略して、DMGが開かれる





あっ、遅くなったが


俺の名前は、Rito


今次の転生に向けて待機中


そろそろはじまりそうだ





噂では今回は1000年に1回の


特別mission があるって聞いた


その内容を知る者はいない


誰にでもそのmission が


与えられるわけでもない


そう、選ばれし者だけ





まずは今回の転生に


俺が該当しているかを確認しにいく


指令センターにある


Reincarnation panel (転生パネル)を


確認する





Name Rito


おっ、俺の名前だ


Destination 3次元地球


行き先は.....うわっ、マジか、3次元.....


3次元は避けたかった





完全物質・物体の世界


貨幣社会


闇が存在する世界


とにかく大変らしいから





らしいって多分俺も過去に行ってるはず


転生が終わると同時に


すべての記憶がリセットされてしまうから


覚えていない





3次元より上の世界は


物体として存在はするけど


半透明だから体が軽いし楽らしい


てことは6次元は最高だろうなぁ





体はあるのか?


それともないのか?


未知の世界だ


きっと楽園なんだろうなぁ


向こうで6次元転生グループが喜んでいる


羨ましい





3次元の大変なことの1つ貨幣社会


労働を毎日しないと貨幣が与えられない


4次元クラスになると


はじめから能力が与えられていて


その能力を使っていれば


普通に生活をしていける貨幣が


永久的に与えられる





能力を訓練して上げたら


さらに貨幣がもらえるシステムだ


6次元はその貨幣すらも存在しないらしい





で、5次元は今俺がいる場所


待機する場所=指令センター


転生が終われば


今回の転生の反省と報告をあげに


またこの場所に戻ってくる





そして3次元で一番厄介なのが


「闇の勢力」


闇にも居心地のいい場所、悪い場所があって


3次元より下の世界には存在しない


闇すらも息苦しさを感じるらしい


4次元世界には上がってこれない





闇は、3次元世界にしか存在しない


というより、3次元世界でしか存在できない


この闇、さまざまな形で現れるらしい


物体として姿を現すこともあれば

 

時に姿は見えないけれど


感情を揺さぶってきたり


とにかく厄介だ





あとは特別mission に選ばれているかどうか


まさか選ばれるわけないな


ほんとに限られた者だけが選ばれる


このmission はpanel には


発表されないらしい


選ばれた者は


mission mobile に通知が来る





mission mobile


いわゆる3次元でいう携帯のようなもので


1人ひとりが所有していて


銀河指令センターから


さまざまな通知が来る





今のところ特別mission の指令は


俺のとこには.....


俺のとこには.....


えっ、届いてる


嘘だろ





Special mission


Name Rito


Gathering agenda today 15:00~


※Panctuality  to enter the 15:05


時間厳守らしい


この5分の間に入らなければいけないのか





他言してはいけないらしい


内容も秘密厳守


どうりで


特別mission を知る者がいないわけだ


このmission に選ばれたことを


素直に喜んでいいものか





15: 00


いよいよ会議がはじまる


Gathering room 77


こんな部屋があったんだ


なぜか俺しかいない


バーチャルメガネを手渡され


会議室へと入る





中に入ると


小さな部屋がいくつもあり


そこに入ると


机とpanel だけが置いてあった


特別mission は個別で話を聞くのか


誰が選ばれたのかもわからないんだ






椅子に座った途端に


panel が動き出す


秘密事項を必ず守るための


エネルギー認証による同意を求められる


この銀河指令センターをまとめている


最高指揮官と呼ばれているLailによる


説明がはじまる





特別mission は1000年に一度


3次元の地球のみで行われるmission


転生時期は


人間は母親の母体から産まれてきて


0才からスタートするのに対し


このmission に参加する者は


10才からスタートする





環境はそれぞれ異なり


家や家族など必要な環境は一通り揃っている


その場所に存在した瞬間から


周りの環境もそれに合わせて動きだすため


何も考えずに行動すれば


違和感なく


生活ができるらしい





このmissionは基本的に2人一組ペアとなり


基本的には男女の組み合わせ


相手は自分の片割れであり


どこかで存在している





2人が合わさって


一人前なので


基本的に正反対の性質を持つ


得意不得意が正反対だったりする





話が分かりづらい上に


基本的にという言葉が


至るところに書いてあるのが


妙に気になる


そうではないパターンもあるのか?


それともないのか?


今のところ謎だらけだ





最終的に


頭脳、精神、特殊能力のレベルを


すべてLV 999にまで


持っていかなければいけないらしい





ここで注意点


自分だけでなく


相手も同じ時期に同じように


すべてのレベルが999に達していないと


ダメらしい





スタート地点のレベルの数値は


それぞれ異なる


頭脳もしくは精神どちらかが


著しく低いことがよくあり


そこを上げていく必要があるらしい





基本的に


出た、まただ基本的に


基本的に特殊能力は


それぞれが持ち合わせているが


20才の誕生日までは


その能力は眠っている状態らしい





どうやったらその特殊能力が


開花するのかというと


20才を境に徐々に


能力開花のスイッチが起動するらしく


また日々の訓練により


開花のスピードは加速するらしい





能力はそれぞれ異なる


成長とともに自分で気づくようになる

 

また、LV 999に達するまでに


片割れと出逢うことも稀にあるが


大抵は片割れだとは気づかない





が、稀に特殊能力により


気づく者がいる


気づいても相手にそのことを


伝えてはならない


もし伝えてしまった場合


ペナルティが課せられる


場合によっては


その時点で転生終了となる





あとの細かいことは


mission をすすめていくうえで

 

mission mobile で通知する


以上


任務遂行を心から祈っています

                 

 

               Lail




つまりどういうことだ


10才から転生スタートして


環境はもう決まっている


で、レベルをすべて


999にまで上げる必要がある


俺だけでなく


相手も達していないといけない


しかも同時期に





相手もどこかに存在している


稀に出逢ってもお互い気づかない


が、特殊能力により


分かる者がいる


わかっても伝えてはいけない


ルールを破ると


ペナルティもしくは転生終了





ペナルティって何だ?


転生終了になったらどうなるんだ?


そもそもこの特別missionの


最終目的はなんなんだ?


分からないことが多すぎる





どこかで俺と同じように


もう1人の片割れも

 

この説明を今日聞いているのか





明日からの1週間


銀河指令センターで


転生前最終検査が行われる


この検査で現段階の


レベルいわゆる魂のレベルをはかる


数値化されるみたいだが


数値は知らされない





ただ今回の特別mission は


最終的にすべてのレベルを999に


持っていかなければいけない


どうやって999に達したとわかるんだ?


それもmission mobile で通知が来るのか





話はそれたが


検査では


頭脳・精神の魂のレベルをはかる





頭脳は主に頭を使う


いわゆる3次元でいう数学的なことから


プログラミングのようなこともする





噂によると


銀河指令センターですべての進行を見守り


指令をだし、管理をしている


メンバーの頭脳レベルはすごいと


聞いている





999を越えているらしい


特別というわけだ


彼らはもう転生はしない


過去に何度も転生をして


さまざまな課題をクリアしてきた


いわゆるエリートの集団だ


時間と時空と次元を操り


何でもできると聞いている


あくまで噂だが





だからこそ


今回の999という数字は


俺からするとあり得ない数値ってことになる


こんなことがほんとにできるのだろうか





精神の数値化は


想像力、創造力テストや


実際に


シミュレーションルームに入って


そこでさまざまな出来事が起きる


その時の心情や言葉や行動から


検査をする





この検査をするまでは


普通の転生組と同じだ


その結果をもとに転生組は


今回学ぶべき課題を大まかに伝えられる


産まれてから死ぬまでのストーリーも


大体あらかじめ決めておく


それをもとに


まず今回の学びに必要な両親を探す





両親を探したら


あとは決めたストーリーをもとに


すすめていく


産まれてくる場所


両親


家庭環境


性別なんかは宿命であり


変えることがてきない





だが


それ以外の行動に関しては


大まかな流れは決まっていても


選択肢があるので変えることができる


これが運命だ


つまり運命は自分次第でよくも悪くも


変えることができるし


反対にいえば変わってしまう





ただせっかく決めても


転生直前に


銀河指令センターで  


すべての記憶を消されてしまう





思い出すかどうかは


特殊能力によるといったところだ


普通は思い出すことなく


進めていくことになるのだろう





そして母体のお腹に


決められた日にち


決められた時間に


入るといった感じだ





あくまで3次元と4次元の話だが  


6次元はおそらく肉体すらもなさそうだから


詳細は分からない





で、俺はというと


検査をするまでは、転生組と一緒だ





その後が違う


今回の課題も伝えられなければ


10才からスタートするので


両親選びもしなければ


大まかなストーリーも決めない





必要な環境だけが与えられると


あとはさっきのLailの説明の通り


進んでいくのだろう


うーん、未知の世界だ





母体にも入らない


Dimension Elevator というのに乗って


転生場所へと向かうらしい


噂には聞いていたがほんとうにあるんだ





このDimension Elevator で


自由に時間や時空や次元を


行き来することができるらしい


すげぇ





ただ悪用禁止のため


銀河指令センターが普段は管理をしている


どこにあるのかすら知らない


向こうで転生組が


いろいろと決めている中


俺は終了





mission mobile に通知がきた


検査は無事終了


3日間の休養を与える


転生前の束の間の休養を


すぐに転生するのかと思ったら


どうやら違うらしい





束の間の休養


大変ということか、転生後は


さぁ今日から3日間


何をして過ごそうか


仲間に会うか


しばらく会えないからな





連休最終日


mission mobile に通知が来る


tomorrow


Reincarnation time 11: 00~11: 11


※Panctuality


俺の転生時間は


11時から11時11分の11分間


時間厳守らしい


いよいよ明日か









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