第1625話 これが未来の合鴨農法

 皆さんは合鴨農法ってご存じですか? 水田に合鴨を放して泳いでもらう事で雑草の繁殖を抑えたり、根を刺激して肥料の吸収を良くしたり、害虫を食べてもらったり、フンを肥料にしたりする農法です。そして秋には美味しいお肉に……(汗)。

 今、この農法が新しい局面を迎えています。合鴨を模したロボットが実証実験されているのです。いずれは実用化されるのではないでしょうか。


 実験に使われているのは、テムザックが開発した『雷鳥1号』。足ひれで水田をかきまわし、雑草が発芽するのを防ぐのだとか。雷鳥1号は背中の太陽光パネルで発電し、水車型の羽根で動きます。下部にカモの足ひれのようなものがついており、足をばたつかせて田をかき回すのだとか。10アールあたり5台の雷鳥1号を同時にランダムに動かす事で、田んぼの全ての面を攪拌出来るのだそうです。


 合鴨のように害虫を食べたりフンを肥料には出来ませんけど、生き物相手じゃないので管理も簡単で使いまわしも出来ます。農家の強い味方になりそうですね。

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