第1563話 自分の主張のためには真実などどうでもよかろう!

 皆さんは資料系の本を読みますか? 物語でもそれがテーマなら詳細なデータが提示されたりします。本に書かれる資料は正確でなければいけません。

 ですが、自分の主張のために正確さを重視していない本があったとしたら――?


 講談社から出版された書籍『ゲームの歴史』に、業界人から『内容が事実と異なる』『主張のために事実を拡大解釈している』『思い付きから逆算している』との指摘が相次いでいるのだそうです。その一例では、ポケモン関係の話やiモードの話などに事実と異なる記述がなされているのだとか。

 この批判に対して、著者は「データを用いるとその用い方の恣意性に際限がなくなってかえって本質から逸れるし、主観というけど化学じゃないんだからゲームの世界に客観など存在しないので、この手の意見には全く与しない」と主張しています。


 歴史と言うタイトルを付けて嘘が多いと言うだけでも嘆かわしいのに、著者が開き直っていると言うのが度し難い話です。困ったものですね。

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