　皆さんは深海にはどんなイメージがあるでしょうか？　陽の光の届かない永遠の漆黒。生き物はみな深海ならではのグロテスクな造形。ずうっと昔の生態を今に伝える生きた化石的な……。何にせよ深海はロマンですよね。

　そんな深海は謎が多く、今でも次々に新たな発見がなされています。今回紹介するのは新しく発見された深海魚の話題。

　国立研究開発法人海洋研究開発機構が静岡県沖の駿河湾深海域でセキトリイワシ科の新種を発見しました。その大きさから『ヨコヅナイワシ』と命名されたそうです。

　見つかった魚は全長１４０センチで体重２５キロに達します。一般的によく知られるセキトリイワシ科魚類（最大標準体長は平均約３５センチ）よりも非常に大きく、これまでに知られるどの同科魚類とも異なる特徴を示したことから、同科最大の新種であり、この海域の捕食者の頂点『トップ・プレデター』の可能性が高いのだとか。

　ヨコヅナイワシの見た目は深海魚らしくグロテスクで独自の風格があります。こう言う魚が泳いでいるって、やっぱり深海はロマンですね。