第229話 どうか日本に輸入されませんように

 アメリカで流行ったものが時間をおいて日本で流行る、この傾向は昭和から今に至るまで変わっていませんよね。服の流行からセクハラのような考え方まで。

 ただ、流行りにもいいものと悪いものがあります。今回取り上げるのはそう言う困ったブーム(?)の話です。


 米カリフォルニア州バークリー市議会が、男や女の特定の性別に結びつく市の用語を言い換える条例の採択に動いているそうなんです。

 例えばマンホールをメンテナンスホール、マンパワーをヒューマンエフォートやワークフォースと言い換える。ブラザー(兄弟)やシスター(姉妹)はシブリング(男女の別のない『きょうだい』)。「彼」「彼女」など代名詞は使わず、肩書や地位で呼ぶ事も求められました。


 うわわわ……言葉狩りじゃないですか。どうかこの傾向が日本に輸入されませんように。特に代名詞を封じられたら小説家は困ってしまいます。少なくとも私は困ります。言葉狩りはんたーい! おー!

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