これは テスト の はなし

如月りんご

第1話 テストすべきこと

彼女は、誰もが羨むような美しさを持っていた。

ただ、誰かに評価をしてもらいたいとか、そういう気持ちは一切ないらしい。

彼女の名前はテスト。

きっと誰もが一度は振れたことがある存在だが、

忌み嫌われ、

それゆえ必要なものと思われてきた。

この文章を打ち終わるころ、彼女の出番はなくなるだろう。

だからこそ、伝えることは一つ。


――これはテストである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る