第14話 スマホ裸族

スマホは今や、なくてはならないもの、とても大切なものです。

しかも、高性能になり価格も上昇、とても高価なものです。

そんな大事なスマホは過保護になりがち。


液晶面は強化ガラスを貼って衝撃から守ります。

美しく磨き上げられた本体はケースに入れて守ります。


新しくスマホを買うたびに、この儀式をやります。


でも、いつも思っていました。


この美しくデザインされたボディを拝めるのは今だけか・・・と。

しかし、この美しいものを損ないたくないという気持ちが勝り

この儀式は続けられてきました。


iPhone7ジェットブラックの職人魂が作り上げた黒い輝き。

iPhoneXのヒンヤリとしたガラスの手触り、医療用ステンレスのツヤ。

それらは二度と触れることが出来ないと思うとかなり残念です。


その美しい造形美に魅了され、スマホは増えていきました。

なんとなく、実務用とコレクション用に分かれていきました。


ある時、コレクション用にケースは不要では、と思いました。

持ち出さず、室内のみ使用するのなら問題ないかと思いました。

落としたり、ぶつけたりのリスクはありますが自分の子供だと思えば

我が子を落としちゃったテヘペロなんて親はいないハズなのです。


そう思うと居ても立ってもいられなくなり、ケースから出しました。

初めてお姿を拝見してから幾年月、感動の再会です。


あの日の感動が蘇ってきました、まさに一粒で二度美味しい的な。謎


やはりスマホは裸に限る!裸族バンザイ!

これからもスマホたちと仲良く暮らしていきたいです。

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