共犯者



午後12時の鐘がなる

今日を越える前に少し話そうか

中途半端な午前零時

境界線は曖昧で思考が鈍る


君を写した闇色のガラスは

誰の目からも僕らを隠す

だからなにも恐れることはないんだ

この手を取って


青空を見れない僕らは

星空の明かりさえ恨めしい

消して もっと 深い夜へと誘って

夕焼けを過ぎたらまた会おう

「内緒だよ?」

その声とともに



始まりまでは長いのに

気が遠くなるほど君ばかり求める

終わりは嫌に早すぎる

まだ足りない足りないのに離れていく


朝焼けの光は僕らを殺すから

日陰を選んで身を隠す

素知らぬ顔で行き交う人を避け

最後のキスを


青空を望んだって僕らは

月のない夜から抜け出せずにいる

やめて もっと 暗闇へとをおちて

日が昇る前にサヨナラしようか

「愛してる」

魔法をかけて



今すぐ攫って逃げてしまおう

遠く遠く遠くへ行こう

二人もう二度と目覚めなくてもいい

そうしたら僕らは共犯者

きっときっとどこまでも……



青空を見れない僕らは

星空の明かりさえ恨めしい

消して もっと 深い夜へと誘って

夕焼けを過ぎたらまた会おう

「内緒だよ?」

その声とともに


僕らは指を絡めた

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