第43話 河原の土手にて

 付き合ってる先輩と帰り道。

 河原の土手が気持ち良さそうなので、ちょっと寄り道。

 俺は寝っ転がり、先輩は隣に座る。


「ねえねえ。」

「ん?なんすか?」

「このまま立ち上がったら、スカートの中まる見え?」


 な……

 何言ってるんですかあなたはあああぁぁぁぁぁっ!

 そんな痴女キャラじゃないですよね!


「あはっ。冗談だって」

「何考えてるんスか……」


「……もっと恥ずかしいのは見たがるくせに……(ボソッと)」


 は?

 あー……

 あーあーあー……


 昨日エッチした時、俺が「先輩の可愛い顔を見たいから」って電気消さなかったの、まだ根に持ってる?


 「…………(真っ赤になって向こう向いてる)」


 怒っていらっしゃいますね……


 わかりにくいわ!

 今日あんまり喋ってくれないと思ったら……

 ホントわかりにくいわ!

 あと、それで自滅して真っ赤になるの反則!


 最終的に俺が謝りましたけどね。

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