第36話 寿司屋にて

 年上の彼女と寿司屋に行きました。


 先ずはビールで乾杯

 後は手酌でいいって言ったのに、注いでくれます。

「おごってもらう時くらい、お返しって事でいいよね?」

 ちょっとだけ気分がいいです。


「ねぇ?ウニ頼んでいい?」

 年上の女性におねだりされて、高いネタを奢る。

 (いつも1品だけしかおねだりしない奥ゆかしさも大好きですが……)

 ちょっとだけ気分がいいです。



 シメの1品を食べた後。

「ごちそうさまでした。ホント美味しかったぁ。またこのお店連れてきてね?」

 彼女の満面の笑み。

 すっげー気分がいいです。


 職人さんにも

「ごちそうさまでした。こんないいお店、連れて来て貰わなかったら、わからなかったですよぉ」

 職人さんもご機嫌そうですが、俺もメチャクチャ気分がいいです。





 彼女の「気配り」という手のひらでゴロンゴロン転がされている俺でした……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る