第30話 お見舞い

 風邪をひきました。


 年上の彼女が、経口補水液とフルーツゼリーを買って来てくれました。


「おー、思ったよりは顔色いいね。起きれる?」

「うん……熱は引いたし……」

「よかった。何か作るよ。あ、とりあえずこれいる?」


 彼女は台所に行きました

 俺は、彼女から貰った経口補水液を飲みます。


「ほれっ。卵とじうどん作ったよ」


 一口食べると、食べやすいように適度に冷ましてくれています。

 少し伸びていますが、それを計算しての薄味。

 回復途中の俺には柔らかくて食べやすい、彼女の様に優しいうどんでした。


「熱いうどんをフーフーして『あーん』って食べさせてあげた方がよかった?」


 気配りするなら、最後までしてほしい……

 からかって俺のHPを削るのはやめてください。

 熱がまた上がります。

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