イタダキマス!
水色ねこ
プロローグ
私は幼い頃から食べることが大好きだった。
世界中の食べ物が輝いて見えたし、嫌いな食べ物は無かった。
そんな私が最も愛してやまないのは日本食だ。パクっと食べてから広がるだしの風味がたまらなく好きで、私は旨みを噛み締めるのが大好きだ。その時の味、食感が特別な感じがしていた。だからいつかドイツから日本に旅立ち、本場の味を食べてみたいと思っていた。
たが幸せな日々は突然壊れた。始まりは大学に落ちたことからだった。それから不幸な事が続き、私はストレスによりお腹の調子が悪くなっていしまい、スープしか食べられなくなった。私の人生は灰色にそまっていった。
悲しみに暮れ、スープを食べては枕に涙を濡らす日々。もう私の人生終わったと思っていた時! 灰色の世界に光がさした。その光というのは大食い選手ナンバーワンを決める試合の中継番組だった。汗をかきながら美味しそうにでも手早く食べている選手たちを見て、またご飯を美味しく食べたい! と思った。そして私の口からは
「大食い選手にゼッタイナル!」
と漏れていた。
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