よんじゅうろく粒め。
人って、苦しいから戦うってこともあるんじゃないだろうか?
いきなり本題に入るが、今の現状のままではどうにも苦しい、というとき、人は戦いを選択するのではあるまいか。
そうでない場合、自滅するしかない、そんなとき。
逃げる? 戦う? 待っているのがすなわち死だとしても?
そう考えた。
自分がなんにも悪くなく、濡れ衣を着せられているのだとしても、いじめに耐えかねて自害してしまう人はいる。
後になって真相を知って、親族が騒ぎ出しても、そんなお気の毒な方以上の目には遭わせられないのだ。
苦しかったろう、つらかったろう、そうは思っていても。
こんな話がある。
お六姫伝説。
お六様は時の烏山城主の妹君であられた。
家老の息子に嫁ぐのだが……。
身分の卑しい渡し場の娘が、家老の後妻になってな。
さらに家老の息子と男女の仲になってしまう。
そしてそれを隠すために、お六様に不義密通の罪を着せて、舅である家老と仲良くしているであろう! 不義、不義、不義!! と姑と家老の息子がいじめたてた。
お六様十九歳の折り、まだ赤ん坊の息子と兄に向けて遺書を書いたきり自害してしまった。
それはそれはひどいいじめだったという。
そんな話を読んだのだ。
カクヨムにUPしようと思ったが、悲しすぎるので、まあ。
書かないだろうとは思う。
この時代において、女性が声をあげるというのは、身を切られるようであったろうと推測する。
ましてや不義密通の疑いなど、噂されるだけでも耐えられなかったであろうと思われるのだ。
だから、お六姫は自害してしまった。
嫁いでから二年目だ。
どういう感覚をしているのだ、家老一門。
もちろん、遺書のおかげで烏山城主は家老一門を退け、それこそ不義密通していた家老の息子(お六様の夫)は打ち首。
侍らしい死など許されなかった。
それがせめてもの報復だ。
因果応報。
しかし、そういうのも自己満足かもしれず。
姫の命は散ってしまったし。
歴史に残った汚点なのだ。
いじめ! 滅ぶべし!! 絶対に!!!
今でもそんな話がTVで流れてくる。
身近な戦いである。
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