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  • 第11話 命名への応援コメント

    今回は、まさに幸福があふれ出す一話でした。源太郎が「幸多籠」という名を書き上げ、何度も口にしながら父親の顔になっていく場面は本当に美しく、名前が単なる呼び名ではなく、愛情そのものとして生まれる瞬間を見た気がします。そして最後まで源太郎らしいですね(笑)。感動の余韻も束の間、今度は「幸多籠の婿にする」と真顔で言い出して周囲を振り回すあたりが何とも愛らしく、真田兄弟の温かく賑やかな家族らしさに思わず頬が緩みました。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。

    源太郎兄は天然物コンピュータ付きバーサーカーです(苦笑)
    行動が極端というか、判断が速い人なのです。
    (※拙作でのキャラクタ設定であり、実在の人物とは多分無関係です)

    そして何よりも家族(含・家臣)を愛している人なのです。

  • 第10話 妙案への応援コメント

    なんと、この場をこう着地させますか……! 思わず唸ってしまいました。源太郎が悩んでいたのは跡継ぎではなく、「娘を男の名で呼び続けてしまった」という一点だったと明かされることで、それまでの空気が一気に優しさへ反転するのが見事です。そして源五郎の献策も実に彼らしいですね。屁理屈と認めながらも、家の筋目を守り、兄の願いも救い、最後には「幸多籠」という名へ導く流れが鮮やかで、知恵者としての魅力と兄への深い情愛が同時に伝わってきました。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    源太郎兄、真面目でチョットずれたバーサーカーなので、当時の人々と感覚が違っている感じで。
    考え方、悩みどころが、弟たちと「良い感じに」違っていて、そこが一家をまとめている(及び、この後の子ども達の成長に影響を与えている)、良い家長、という雰囲気のキャラ設定で動かしております。

  • 第9話 誕生への応援コメント

    この回は、笑いと切なさの切り替わりが本当に見事でした。四兄弟が戸口に一斉に突っ込んで身動きが取れなくなる場面には思わず笑ってしまいましたが、その直後の「姫君にござる」の一言で空気が一変し、武家という時代の価値観の重さが静かにのしかかってきます。それでも私が一番心を惹かれたのは、誰も娘の誕生そのものを悲しんでいるのではなく、長兄をどう慰めればいいのかと三人の弟が必死に言葉を探して右往左往している姿でした。この兄弟は本当に互いを大切に思っているのだと、その不器用さがかえって温かく感じられます。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    シリアスが続くとどうしてもどこかに息を抜くところを作りたくなる性分です。
    三段重ね弟'sは脳内に漫画チックな「絵」が、ぱん、と浮かんだのです(笑)

    なお私は、真田家の男衆は、基本的に器用貧乏なバーサーカーであるという偏見を持っております。

  • 第8話 小太郎への応援コメント

    今回は胸が熱くなりました。源五郎が兄に異を唱える場面は決して反抗ではなく、家と主君への忠義、そして真田家の将来を思うからこその諫言であることがよく伝わってきます。一方で、源太郎の「小太郎」と呼び続けてきた理由が明かされると、武家の家長ではなく、ようやく授かった我が子を待ちわびる一人の父親の姿が浮かび上がり、思わず胸が締め付けられました。理と情のどちらにも深く頷けるからこそ、この兄弟の対立は苦しいのに美しく、読んでいて強く引き込まれます。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    後に、徳川大名家となった真田家では、男児に小太郎という通名はない筈です(旗本家や他家の陪臣になった流れまでは、チョット調べ切れていませんので、断言できないですが)
    真田家はこの時期に「信濃国衆の一つ」という小さなポジションからの決別を図ったと考えてみました。

  • 第7話 文机への応援コメント

    この回は、真田兄弟の呼吸の合い方が実に気持ちよかったです。「火急」の二文字だけで意図を汲み取り、屋敷の気配から状況を読み解いていく源五郎と源次郎には、武将としての観察眼と、兄弟だからこその阿吽の呼吸が見事に重なっています。そして、源太郎が落ち着くために延々と墨を磨り続けている描写がとても好きでした。豪胆な人物でありながら、初めての我が子を前にしては平静を装うのが精いっぱいという親になる直前の姿が、なんとも人間味にあふれていて微笑ましいです。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    作者的に、源太郎兄には武辺物で信心深いという印象を抱いています。
    (地元の神社に、父親と連名で寄進した社が残っているです)
    墨摩りは念仏(或いは写経)、あるいは産室の前で熊のようにウロウロしている父親、の落ち着かなさをイメージして書きました。

    編集済
  • 第6話 初子への応援コメント

    今回は物語の歩みが少しゆるやかになり、真田家という「家」の姿が丁寧に描かれていたのが印象的でした。特に源太郎と於北殿の夫婦が、子に恵まれない年月をともに受け止め、それでも互いを責めることなく歩んできたことが静かに伝わってきて、とても温かい気持ちになります。前話までの「別れ」の余韻を抱えたまま、今度は待ち望まれた初子の誕生へと物語の視線が向かう流れが美しく、あらすじで示されていた「新しい命」がいよいよ現実味を帯びてきました。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    武家の場合、特に跡取りを産むことが重要であるのに、源太兄には側室の記録が(少なくとも私が探した範囲では)見当たりませんでした。
    仲の良い夫婦だったのだと思われます。

  • 第5話 源五郎への応援コメント

    今回は、兵部との別れの余韻から一転して、名前にまつわる話がとても味わい深かったです。「兵部の前名も源五郎だったのでは」という源五郎の推測は確証のない話でありながら、だからこそ二人の不思議な共鳴を感じさせてくれます。鏡映しのような存在として兵部を思い返すくだりにはしみじみとした温かさがあり、その空気を最後の「火急」の二文字が鮮やかに断ち切る締め方に、物語が大きく動き始める気配を感じました。

    作者からの返信

    お読みいただきまして、ありがとうございます。
    この話の着想は、
    ・室賀兵部と真田喜兵衛がどこで交流をしていたか
    ・室賀兵部の幼名/通称名
    が調べても解らなかったことにあります。

    この後、しぶとく家名を残す真田と、やはりギリギリで家を繋ぐ室賀の対比を、読み取っていただければ幸いでございます。

    この度はコメントを頂き、ありがとうございました。

  • 第4話 火闥への応援コメント

    兵部が欲しがったのが宝物でも武具でもなく、源五郎が手ずから作った不格好な木組みだったというのが実に素敵でした。実用品としての価値だけでなく、友の工夫や人柄ごと持ち帰りたいという気持ちが感じられて、二人らしい餞別になっています。そして、最後に源次郎が現れて兄弟で笑い合う場面まで含めて、別れの寂しさを優しく包み込むような読後感が心地よかったです。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    兵部としては「友人」との思い出を持ち帰りたかったわけで、品物は源五郎の持ち物であれば何でも良かったのでしょう。
    その中で兵部から見て「源五郎らしく思えた」ものを持っていった。
    本当に室賀殿はツンデレです。

  • 第3話 小童への応援コメント

    この回は、兵部の「欲しい。欲しいが――わしだって、直接お屋形様から頂戴したい!」という一言が本当に素晴らしかったです。意地っ張りで負けず嫌いな性格と、武士としての矜持や焦りが一気に伝わってきて、思わず兵部を応援したくなりました。一方で、源五郎が迷いなく主君拝領の小袖を差し出せるのも、惜しげない気前の良さというより「友」を大切にする人柄の表れで、二人の関係の温かさがじんわりと心に残ります。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    兵部が欲しいのは物ではなく承認、なのです。自分がここにいる理由を認められたい、或いは、自分自身で認めたい。
    源五郎はすでに御屋形様に認められていて、認められているという自認もあるので、物にはそこまで拘りがない。
    その様子が兵部にはまた悔しいというか羨ましいというか……。


  • 編集済

    第2話 兵部への応援コメント

    兵部が登場した瞬間から、空気が一変しました。不機嫌そうな物言いの裏に、父の容体への不安や、望まぬ形で甲府を去る寂しさが滲んでいて、キャッチコピーの「ツンデレ」という紹介に思わず納得してしまいます。源五郎も軽口を交えながら相手の心情をよく汲んでいて、二人の気心の知れたやり取りだけで長い付き合いが伝わってくるのがとても良かったです。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。

    現実の室賀兵部と真田源五郎も同郷で、物語上「お上りさん仲間」ですので、なんだかんだと言って親しく付き合っていたと考えてのキャラクター設定です。
    室賀殿側には「当家の方が格上だ」という気概がある、というあたりを、ツンデレ口調で表現してみました。

  • 第1話 黒方への応援コメント

    歴史小説らしい重厚な空気の中で、火桶や練香「黒方」を扱う所作がとても丁寧に描かれていて、源五郎という人物の静かな人柄が自然と伝わってきました。人質でありながら重用される立場、その栄達を喜ぶだけではなく「守るものが増えたから死ねない」と実感する心境には、十八歳という若さがかえって胸を締め付けます。最後の「誰が死ぬだと!?」で一気に場の空気が動く締め方も見事で、ここまで積み重ねた静けさとの対比がとても印象的でした。

    作者からの返信

    お読みいただき、ありがとうございます。
    真田源五郎は武田信玄の秘蔵っ子の一人だと言われているので、武家に必要な作法には通じていた物と考えています。
    そして「予定通りに武田直臣になっていれば」その先のありようが変わっていた人物だったでしょう。