第235話 

 横浜市内で起こったバス爆発事件は、死者二名、重傷者一名、ほか軽傷者多数が近隣の病院へ搬送された。


 停車中の車内で、矢作が盛んに左手を気にしていた。握ったり開いたりを繰り返していた。

「く……ッ」少し痺れているようだ。顔をしかめた。


「た、大変ですよ! 矢作ハギさん!!」

 新人の冨田が車のドアを開けるなり叫んだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る