第219話

 火は、あっと言う間にバスの中を燃え広がり、乗客はひとり残らず阿鼻叫喚だ。出口のドアへ殺到していった。


《ボォーン……》また何かが爆発した。

 まさに、地獄絵図だ。

 目の前に火が燃え広がっていき、レイラも飲み込んだ。

「ギャァァァ~ー~ー!!」

 レイラは断末魔の絶叫を上げ火の中へ消えていった。


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