第210話 危ないヤツ……

 何やら、ずっと大事そうに紙袋を抱えて乗り込み、ガラガラの最後尾のシートに座った。


 目が、狂気をはらんだように異様に光っていた。

 汗が尋常ではない。

 マジで、こういうヤツは危ない。薬でもやっている感じだ。


「ねェ~…、ルナ……!!

 私たち、また会えるわよねぇ!!」

 何も知らずレイラは眩しい笑顔を向けてきた。

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