第208話

 アタシらはバスに乗って横浜の街を移動していた。

 まるで、二人だけの修学旅行だ。窓側に座ったレイラは、やけに、はしゃいでいた。


「フフ…、どう似合うかしら……」

 髪を茶色く染めた。今のアタシよりも明るい色だ。

「うん、まァ~ね……」

 別に、元が綺麗なんだ。髪の色なんて、何色でも似合うだろう。

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