第206話

 当然だが、今じゃ珍しい中卒だ。学歴社会の落ちこぼれって、ヤツだ。


 そして、今、アタシの隣りに座っているお嬢様……

 龍崎レイラはツイてるヤツに違いない。


 自分じゃ、父親オヤジが厳しくて束縛されてばっかと嘆くが、アタシからすれば、そんな事、苦でもない……


 当たり前のように、綺麗でフカフカのベッドに寝ていられて、金の苦労も知らずメシに有りつけるのが、どんなに幸せか、知りもしないで……

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