第183話

 鏡は残酷だ。

 いっけん似ているのにアタシには品がなく、レイラは、どことなく上品に映った。


 メイクもして貰ったのに、田舎のヤンキーのようで恥ずかしい。


「あ、そォそォ…、忘れてた……」

 レイラがバッグを手繰たぐり寄せた。

 ピンク色のスマホを取り出した。

「ねぇ、これ、使って!!」

「え……!?」

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