第118話 刑事の勘
「よォ! レイラちゃん!
待ってくれよ!!
悪いが、ほんの少しだけ、そのマスク取ってくれないか……!?」
「あン……」
完全に、矢作はアタシを疑っている。
金髪、そして手に残る引っ掻き傷……。
まだ状況証拠に過ぎないが。
顔に似合わず刑事としての勘は鋭いようだ。
「フン……」
だが、ここは無視するしかない。
これ以上、ボロが出ないうちに。
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