第42話 二十億の札束を

「フフゥン…! じゃ、幾ら出せば、ルナのバージンを売ってくれるんだ!!」



「えェ~……」

 アタシはアキラの瞳を見つめた。


 唇は笑っているが目は笑っていない。


 どこか、暗い陰のある双眸そうぼうだ。



「じゅ、十億だよ!! いや、二十億だ。

 目の前に、二十億の札束を積み上げてみろよ!!」



「フフゥン…… なァ~ンだ…!!!

 聴いて損をしたぜ。

 そんな安いンだ…!!」



「なッ、なにィ〜……」






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