第32話

 優しく助手席に座らされたが、こっちは良い迷惑だ。

「ッせェ~な! 自宅ウチから逃げて来たンだよ…!!」


「はァ~…!? 何だ!!

 フフゥン…! 家出少女か!!」

 彼は、あきれて苦笑いを浮かべ車を発進させた。


「フン…!!

 ジジーにヤられたンだ…!!」

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