最弱種族に異世界転生!?小さなモッモの大冒険♪ 〜可愛さしか取り柄が無いけれど、故郷の村を救う為、世界を巡る旅に出ます!〜

玉美 - tamami-

プロローグ

転生

 神様と名乗った少年は言いました。


『君のこと気に入ったから、ちょっとお願いしようかな』


 え? 何の話??

 てか……、ここどこ???


『今から送る世界には、僕の他にも神様が沢山いてね。別にそのこと自体に問題はないんだけど……。ちょっとね、いろいろ気になっててさ』


 えっと……、状況が全く飲み込めない。


『君に僕の力を分け与えるからさ、世界の様子を見てきてくれない?』


 あ~、うん? いったい何の話やら……


『あ、ごめん、喋れないんだったね。じゃあもう、承諾したってことで!』


 えっ? えっ??


『転生先はこっちで決めるから! また連絡するね!! じゃあ、行ってらっしゃい!!!』


 えっ? 何っ?? はっ???

どうなるの!? 俺っ!??







「ピギャー! ピギャー!! ピギャー!!!」


「おおっ! 良かった良かった!! キノンよ、産声を上げたぞ!!!」


「ほんとに!? あ~、良かったぁ!!」


 産声を上げたのは他でもない……、俺だ。


 視界が酷くぼやけていて、ここがどこなのか、自分が何者なのかも分からない。

 目の前に、大きな大きな生き物がいて、俺の事を覗き込んでいるようだが……、駄目だ、全然何も見えないっ!


 しかし、一つだけ言えることがある。

 間違いなく俺は、地球の、日本の、普通の人間だったはずだ。

 ついさっきまでは……


「さぁさ、母さんの乳を飲もうな~」


 ふわっと体が宙に浮いたかと思うと、今度はプニプニ、フカフカの地面に降ろされた。

 なんだか、とっても美味しそうな匂いが辺りに漂っている。


「お口開けてねぇ~。そうそう、上手よ~」


 声につれられるまま口を開けると、何やら口いっぱいに、コリっと硬い感触のものを含まされた。

 俺はなんだか、妙にそれを吸ってみたくなり……


「チュパチュパ、ゴクン」


 うっ!? うまいっ!!?


 口の中にジュワ~っと広がる甘い液体を、俺は夢中になって飲む。


「チュパチュパチュパ! ゴクゴクゴクンッ!!」


「あ~良かったわ! ちゃ~んと飲めるわね。偉いわよ~、モッモちゃん♪」


 こうして、何がなんだかわからないまま、俺のモッモとしての一生が始まったのである。




***

初めまして、作者の玉美です(^^)

数ある作品の中から、この物語を見つけてくださって、ありがとうございます♪

とても長いお話ですので、ご自分のペースで、ゆっくりと楽しんでください!

2022年10月現在も、ストーリーを進行中です。

もしよろしければ、作者のモチベーションアップの為にも、フォロー、応援❤︎、そして評価★★★を、どうぞよろしくお願いします!!!

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