MGS(Moon Gift Syndrome)について
▷Moon Giftあるいはムーンギフト症候群(名詞;能力関連)
▶ムーンギフトの起こり
予定外来訪者(アポ無し)の架樹恋以が月内面世界に到達して
彼女のNight Headが起動、これが「他人の過負荷領域をコントロールさせる
才能を開花させる」という特異な物だった。
観測と遊興のために月面への疑似大気展開をしていた月内面世界は
恋以を月面に誘い出した。
このとき、モノリスに閉じ込められた7人の姫に邂逅。
その姫と意気投合した恋以は、月面に度々訪れるようになる。
このときに、兄を思う恋以が地球を見つめて思いを馳せるたびに、
恋以の能力が、地球上の人々の才能をランダムで開花させてしまう。
この事を知らずに、発症者の統計から世界中で多発するこの異常現象を
地球に住む人々は「ムーンギフト症候群」と名付ける。
▶ムーンギフトの性質
能力の種類は千差万別。何に使えるかもよくわからない物であったり
明らかに攻撃的であったり、理解するのに難解な能力であったりと
非常に多岐に渡る。
しかしこれらはすべて「その個体が最も制御できない感情に対処する際
最も適切とされる最良の方法を引き出す」という法則に基づいている。
例えば「水が苦手」という意識的トラウマを持った人物がいたとして
その理由は「息が出来ないから」だったとする。
しかしこれは「自覚している理性的理由」であって「無自覚な本能的理由」
ではない。本能的理由に対して人は「よくわからないけどなんか苦手」だった
り「生理的に受け付けない」などと詳細を説明をしない形で納得している。
例に挙げた個体の本能的理由は「息が出来ない=苦しい」という事に一般化
される。理由はどうあれ、苦しい、事に対しての対処能力が低く、耐久力も
少ない。となれば、恋以の能力はこの「苦しい」に対処するための才能を
開花させる。能力の内容は人によって変わってくる部分だが、この例に
挙げた個体では、解放、とおく。
この能力は、縛られたひもをほどいたり、人を閉じ込める檻を壊したり
溺れそうな人を救い出したり、周囲に空気の膜を張って溺れないようにしたり
解釈によるが地球と月の関係は縛りあうものだとしたら、それを解放する事
すら可能とする物である。
このムーンギフトも、ただし無限に使えるという物ではない。
その能力の動力源は脳に由来しているので、睡眠やブドウ糖を大きく関係してく
る。脳のエネルギーが足りなければ弱くなるし、どれだけ脳が回転している人でも
使いすぎれば疲労する。脳の疲労は酸素補給と睡眠で回復するため、使役しす
ぎるとやたら眠くなる。また空腹も発生する。そこで無理を押して使役しすぎると
脳腫瘍などの病気を患う可能性が高い。
また、好きな能力を与えられるという事はあり得ない。あくまでも対象の個体に
対して、上記の法則に基づいた能力開花が想定されている。
この感染者をキャリア、と呼称している。
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