第5話 『おせち』

やましんB:『今度のお正月のおせちは、どのようなものか、楽しみである。』


やましんA:『おそれいりますが、この深刻な財政難のおりですし、また憲法第27条にも反する状態ですから、おせちは、ありません。あしからずです。あ、いたた!』


やましんB:『どした?』


やましんA:『ドアに、指はさんじゃた。』


やましんB:『そらみろ!おせち買わない何て言うから、バチが当たったのである。』


やましんA:『じゃあまあ、大晦日に、ご近所のスーパーさんで、超格安おせちを買いましょう。』


やましんB:『超格安おせちだと、『超格安福の神』しか来ないぞ。』


やましんA:『いやー、超格安様でも、来てくれれば、りっぱなものだよ。庶民が高望みなんかしたら、それこそバチが当たる。』


やましんB:『奥さん来た時に頼んで、買ってもらえば?』


やましんA:『恐ろしく高額な報酬を要求されるよ。きっと。後払いでも。借りたものは返さないけど、貸したものはきっちり多めに回収するからね。』




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