剣聖4

 俺たちはとりあえず詳細を確認する為に公式の発表の確認することにした、

 ヨッジー曰くはじまりの村にイベント内容が書かれた掲示板があるとのことでそれを見に村へ向かっている。


ヨッジー

「ほれ、あれだよ あの栗丸君型のボードに更新情報とかが載ってるんだ」


「へ~しらんかった」


ヨッジー

「初歩の初歩だぞ!」


「すまんです」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

グランクエスト 2

『追撃の刺客』


ストーリー

 死んだものと思われていた姫騎士が存命だということが発覚し、その姫騎士に対して某国は刺客を放った、刺客は姫騎士を探すため旅人や商人にまで危害を加え始めた……


~内容~

 プレイヤーは刺客を発見し撃破することが目的

 なお下記の条件でボーナスポイントが発生


・ランダムで現れるキャラバン隊の周辺は強制戦闘となり護衛した場合ボーナスポイント が発生する。

・イベント中1回だけ特別ボーナスとしてパフィルがキャラバン隊の一員として現れることがあり、その際は敵も多いがポイントも多めの設定となる


*ポイント交換品についてクエスト開始時に発表します。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 その他細かい説明等あったがざっくりとした内容はこんな感じであった。


「なるほど、ヨッジーの言った通りだな」


ヨッジー

「だろ?これは対策考えんとまずいだろう」


アクアさんの方を見ると…


「私にはわからない言語で書かれいますが、やはりほんとのことなのですね」


暗い雰囲気が……


ヨッジー

「まあ!落ち込んでもあれだし飯いこう飯!」

 

ヨッジーナイス!


「そうだな!」


アクア

「……」

 

アクアさんの背中を押しながら飯屋に向かった。


女性NPC

「いらっしゃい」

 

内装は田舎の定食屋という感じで、メニューをみると和風スタイルの食べ物が食べれるところの様だ。


ヨッジー

「じゃ~俺コッケの卵丼ね」


ヨッジーは家畜としても飼われてる鶏型のモンスターコッケの卵を使った丼を注文したが、内容からして親子丼かな?


「じゃおれも同じので!アクアさんは?」


アクア

「いえ、今は……」


「そうか」


何とも言えない雰囲気……


先生

「ダイン!我のごはんは?」


「えっと……」


先生

「まさか…忘れていたとか言わんじゃろうな!」


先生が暴れ出す準備を始める!


「すみません~~後で絶対買いますから」

 

俺はひたすら平謝り!


ヨッジー

「先生、ダインもそう言ってますし、俺もなんかおごりますから」


「ふん!」


微妙な空気のままメシをすませると、


女性NPC

「会計はこちらです、こちら現在グランクエストキャンペーン中で応援ガチャチケットです」

 

店員さんにお金を渡すとそれぞれ一枚づつチケットをくれた


「これどうするんだ?」

 

俺がヨッジーに聞くと、


ヨッジー

「んと、ちょっとまって えっと使用時はチケットを破ること」


「ほ~じゃやってみますか」

 

俺たちは一斉にチケットを破ると頭の上にルーレットが現れ……


『2等 ミスリル鉱石』


ヨッジーも同じ2等らしい、


ヨッジー

「ふむ、これで武器を強化しろとかそんなところかな」

 

ヨッジーが石を見ながらつぶやく、


「かな~」


そんな話をしていると……


先生

「む!うまそうな匂い!それもらうぞ!」


先生が反応し、二人の手からミスリルが消える

そして剣の束の部分が口?のように動きミスリルを食べていた!


ヨッジー

「俺のミスリルが……」


「ヨッジーすまん」


ゴックン


先生は食べ終わると


先生

「うむ!これは良い鉱石じゃ」


そういうと柄の一部がピカッと光り丸い赤い宝玉みたいなものが柄に付いた。


先生

「ふむ、少々成長できたようじゃな、これだと30秒は戦えるか」


「30秒?」

 

俺は先生に聞くと


先生

「まあ、こっちの話じゃ」


 ご飯も終えてとりあえず広場でいろいろ考えたが、あの掲示板の内容だとヨッジーの言うとおりこのままでは正直アクアさんを守れるか不安だ。


「とりあえず、安全な隠れ場所でも……」


ヨッジー

「馬鹿だなお前、ランダムなんだから安全な場所なんてわからんし、もしアクアさんを狙ってるんなら相手は運営だぞ、すぐに居場所くらいわかるだろう」


「うむ~」


ヨッジー

「とにかく味方を増やすことだな」


「味方ね~」


するとヨッジーがいきなり立ち上がり、


ヨッジー

「そうだ!俺がネットに集会の呼びかけするから、アクアそこで演説するんだ助けてって!これだ!これしかない」


「え?!」


アクアさんはキョトンとしている。


アクア

「いえ、別に私自身の保身は望んでな……」


ヨッジー

「よし!それだ!無理ゲー上等!燃えてきた~じゃ俺行ってくるから!」

 

アクアさんの話もまったく聞こえてないのか、ヨッジーは勝手に燃え上がり行ってしまった……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る