崩壊まで後半月

あの日から半月経った。



妹で生徒の澄歌は

心配してくれている。



「お兄ちゃん、大丈夫?」


俺の雰囲気で

何か感じ取ったのか

澄歌まで

悲しそうな顔をしている。


「大丈夫だよ」と答える。


だが、一人になると

物凄く泣きたい

衝動に駆られる。


俺はお兄ちゃんだから

澄歌の前では

泣かないと決めてたのに

堪え切れなくなって

澄歌の前で泣いてしまった……


「泣きたい時は

歳なんて関係ないんだよ」



子供の様に泣きじゃくる

俺に対して

澄歌がそぉ言った。


しかし、心の崩壊は

止まることを知らない。


崩壊まで後半月。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る