第二章:魔法学園
試験三日前
「とうとう三日後は魔法学園入学試験だね、ネス。」
「うん、父さん。俺もエイクも余裕だよ。」
「そうだろうね。もう二人ともランク銀の冒険者より確実に強いだろうね。」
確かに強いかどうかの前に魔力量だけなら俺とエイクは多いと思う。
ちなみに、最初に森の奥で見た以来俺とエイクはステータスを見てないから、どんぐらいなのかはわからないけどね。あとで見てみようかな?
「特にエイクは雷魔法だけなら俺より使えるよ。」
「それはすごいね!ネスは神様から全魔法適正をもらってたからどの魔法も使いこなせるけど、エイク君は何ももらってないから相当努力したんだね。」
「そうだよ。」
ほんとに強くなった。エイクは努力家だったし、才能があったからめきめき成長してった。
「ネス!森に行こうよ!」
「お、噂をすれば。」
「こんにちは。グレン様。」
「こんにちは。エイク君。」
うん。もうエイクは父さんに慣れたな。最初はあんなに恥ずかしがっていたのに。
「エイク早く行くぞ。」
「ごめん。では、グレン様失礼します。」
「うん、2人とも、王都までの馬車の移動も含めて実質ここにいれるのは今日までだからね。」
「わかってるよ、そのためのプランもたてとるよ。」
「なら、よろしい。いってらっしゃい」
「 「いってきます!」 」
「エイク、俺の肩掴んで」
「わかってる。」
「瞬間移動。」
俺達はいつもの森の奥に来た。
「いやぁ、ネスの瞬間移動は便利だね。最初、走ってここまで来たの自分が馬鹿らしく思うよ。」
「まあ最初は体力作りも兼ねてたからな。」
俺は身体強化で走ってたから楽だったんだけどね。
「それで今日は何するの?」
「それよりもまず、ステータス見ようか。」
「そういえばそうだね。毎日、練習がキツすぎてそれどころじゃなかったもんね。」
「そんなに厳しくした覚えはないんですが?」
「ステータス」
あ、こいつ逃げやがった。まあいい俺も。
「ステータス」
名前/フェンディ=ネス
種族/人間
年齢/6歳
レベル/52
HP/1086
ATK/268
MP/168658
属性/火、水、土、風、雷、光、闇、無
スキル/詠唱破棄、精霊魔法、エンチャントアーム
魔力感知
神からの贈り物/瞬間移動、全魔法適正、アタック
キャンセル、????、????
創造神からの贈り物/????
また、なんか増えてるな。それよりエイクは・・・
名前/ダリア=エイク
種族/人間
年齢/6歳
レベル/28
HP/642
ATK/115
MP/13865
属性/火、水、雷
スキル/詠唱破棄、精霊魔法、魔力感知
エイクもとうとう魔力が一万越えしたか。あの日課をこなしてたら普通かな。当の本人も納得した顔だった。
「変わったのは魔力が増えたこと、精霊魔法が使えるようになったくらいかな。ネスはどうだった?」
「俺も魔力が増えたこと、エンチャントアームっていう魔法が使えるようになったことくらい。」
「よくわからないけど、お互い強くなったってことかな。」
「そうだな。よし、今日はレベル上げと調整を兼ねて魔物を狩りに行こうか。」
「わかった。」
「今日はワイバーンを二十匹狩ってこよう。」
「そんなんでいいの?」
「今日は調整だからな。」
「楽勝だね!二十匹狩ったら終わりでいい?」
「ああ、いいよ。」
エイクはにやっとした。イケメンだからなんかイラつく。
「じゃあもう終わらすよ。」
エイクは魔力感知を始めた。これは自分の魔力量が多ければ多い程調べれる範囲は広がる魔法だ。
「うん。二十五匹いるね。」
そういうと手のひらをを上にあげた。
「ライトニング・ランス」
エイクの手のひらから雷の槍が二十五本それぞれワイバーンのいる方へ飛んでった。
ワイバーンの魔力が消えている。全部狩ったようだな。
「はい!おしまい!」
二回目だけど、エイクは、ほんと強くなったよ。
「ネスは何かやらないの?」
「俺はいいかな。俺はこの間、王都での貴族同士のお披露目会で疲れてるからな。」
「帰ってきた時にネスの顔が死んでたから相当だったんだね。」
「好きでもない女の子がめっちゃ来るんだよ?しかも、王族の女の子に目を付けられて王都にいる間ずっとストーカーされてたんだぜ?エイクもやられてみるか?」
しかもその王女、来年魔法学園受けるんだよ?恐怖でしかないよ。
「ぼ、僕はいいよ。それよりもネス、早く帰ろ。」
「その前に、試験での目標を決めておこう。」
「せーので二人とも言おうか。」
「せーのっ!」
「 「首席で入学!」 」
「気が合うなぁ。勝負するか?」
「いいよネス。負けた後泣いても知らないよ?」
「それはこっちのセリフだ。」
「お互い頑張ろうな!」
「ああ!」
「はい、エイク俺の肩掴んで」
「いい雰囲気を壊さないでよ。まあ掴むけどさ。」
「すまんすまん」
「瞬間移動!」
屋敷に帰った後、俺とエイクは明日のために寝た。
―――――――――
翌日、朝
「ネス、忘れ物ない?母さんがついていこうか?」
「大丈夫、母さん。それに王都に行ってもエイクがいるし、シュウ兄とキー姉もいるから。」
「そうだよ、マグナ。過保護はよくないね。」
「う・・・。ほんとに大丈夫かしら?他の貴族や王族に気をつけるのよ?」
「ネス。王族には特にだよ。」
いや。父さん、もう目付けられてます。
「なんで王族なの?」
「それは、王族は必ず一人一個以上ステイシア神からスキルを貰ってるからね。目を付けられると何をするかわからないからね。」
だからもう遅いです。
「わかったよ。じゃあね。父さん母さん。」
俺が馬車に乗ろうとすると、エイクが、走ってきた。
「ネスー!置いてかないでー!」
「エイク遅い。」
俺は馬車に乗った。
「ごめんって!寝坊したんだよ!」
エイクも、馬車に乗った。
この馬車は一般に使われる馬車と同じだからな。
他の貴族達はその家専用の馬車で行くらしいけど、俺ってあんまり自分が貴族っていう意識が無いからな。
なんにせよだ。
「行くか!エイク!」
「うん!」
俺とエイクは王都に向かう。
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