最初は皆同じ

「ネス君、僕は雷魔法にするよ」




「なるほどね。じゃあその魔法を学園に入るまでに極めよう。」




「いや、極めるとは言ってないけど」




「ま、まあ、やることは変わらないけどね。」




「それで、ネス君、僕はどうすれば、さっきみたいな魔法が使えるの?」




「そうだね。まず初級魔法は使える?」




「それなら、使えるよ!この前父さんに教えてもらったんだ!」




エイクは手のひらを開いて少し溜めをつくり




「レイ!」




エイクの手のひらに電気の球、某有名忍者漫画の主人公が使う螺⚫丸みたいなのが出てきた。




まあ、初級魔法だから、触っても、静電気の少し強くなったくらいしか、感じないんだけどね。




「よし!初級魔法が使えるんだったら次はその応用をやるよ。」




「応用?」




そう。かつて、俺が赤ちゃんの時にやった事を今からさせる。




「その雷の球を飛ばしてみて。」




まだ動きがヘロヘロしてるけど、そこはよしとしよう。




「こんな感じ?」




「うん。その球を空中で止めることができる?」




「これ以上は無理!」




「じゃあ今日はそれが止めれるまで、その魔法を止めちゃあダメね」




「はあ!?」




「当然だよ。それをコントロールしないと、応用すら話にならない。」




「うん、そうだね。やってみるよ。」




そう言うとエイクは集中し始めた。




お?出来そうな雰囲気でてるな。これは早く出来るかな?






―――――――――


1時間後






「ネス君出来たよ!」




「おおー!じゃあ次のステップにいくよ。」




「ええー!?早くない!?ちょっと休ま、せ、て」




エイクは魔力切れで倒れたみたいだな。これは夜まで起きそうにないな。




仕方がない、今日のところはもう帰るか。俺は瞬間移動で屋敷まで戻った。




「エイク?早かったね。」




屋敷の玄関に父さんがいた。




「エイク君は?」




「魔力切れで倒れたんだよ。」




「そうかい。エイク君はミアにゴーギのところまで送らせるよ」




「ありがと。」




すると屋敷の中からミアが来てエイクをおんぶして村まで歩いていった。




「ネスは汚いから風呂に入りなさい。」




そっか。俺、走って森の奥まで行ったんだったわ。




「はーい。」




俺は風呂に向かった。

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