死んだ俺が神様になるまで

清白瀬見

プロローグ

目が覚めたら

「目を覚ましてくださーい」




なんだ?誰のことを言ってるんだ?




「良かったー意識あって前はミスがあって会話すら出来ない人もいたしなぁよかったよかった」




何を言ってるんだこの人は?俺は誰なんだ?




「あなたは114545番中島勇気さんですよ」




なるほど。よくわからん。よし寝るか。




「お前のことじゃぁ!はよ起きんかい!」






「すいませんすいません。今起きました!もう起きました!」






目を開けると和室があり机をはさんでパジャマを着た20前半くらいの女性と向かい合わせで俺は座っていた






「手間をかけさせないでくださいね。」






そうやって女性はやれやれっといった様に首を振った


見た目かわいいのにめちゃめちゃ怖いなこの人




「はい?」




「いえ、なんでもありません」




「全部聞こえてますよ」




やばい。なんでだ?


そういえば目を覚ます前に頭の中読まれてたんだっけ


やばいことしたなーまぁいっか。






「よくねぇわ!ったく最近の死んだ者ときたら皆このくだりが好きなのか?あぁ?」






やっべめっちゃ怖い。なんか髪がたってきてるし、床揺れてるし。


ん?なんか変なこと言ったような言ってないような・・・






「 死んだ者 ってなんですか!?」






「そのまんまの意味ですよ。はぁ。あなたのせいで話すことができなかったんですけどねー。まあやっと話しが進められますね。」






「なんかすんません」






おれはとりあえず土下座した






「ごほん!頭をあげてください。私は一応あなたの世界の事故死部門を担当している神です。」






なるほど目の前の女性が事故死した人の専門の神様で、俺は事故で死んだのか、しかし記憶が無いんだが何故なんだろう?






「本当ですかそれ?ミスは無いはずなので死んだ時の1日の映像見せたら治りますかぶふっ」






なんか急に神様が笑い始めた笑った顔はかわいい。


それにしても急にどうしたのだろうか?






「いや、思い出したらほんと面白くてふふっ!すいません、あはははは!」




なんか怖い。それより早く映像が観たいんだけどなぁ






「すいませんすいません今見せます。横のテレビの電源つけてもらってもいいですか?」








「いいですよ。つけますよ・・・」






こうして俺の黒歴史上映会が始まった。

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