偽物の親子、本物の愛。

天國 翔琉

第1話

「おはようお父さん!お買い物行こう!」

「んん…早いよ美穂」

「いいから早く起きて!私、今日お父さんと歩いてお買い物に行くの楽しみにしてたの!遠くまで行くんでしょ?早く行かないと!」

「確かに歩くと遠いところだけど…まだ6時だよ」

「もぉ。お父さんったらお寝坊さん」

「ったく子供は自由でいいな。いつもは美穂がお寝坊さんだろ」

「むぅ。分かったよぉ、次から早く起きるから、早く!」


来週に小学校入学を控えた堀田ほった美穂みほは、登下校の練習のため、今日は父親の堀田ほった裕一ゆういちと歩いて買い物に行く予定なのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る